2014年5月14日水曜日

鎌倉・室町・安土桃山時代の音楽(13C~16C)

鎌倉・室町・安土桃山時代の音楽(13C~16C)
鎌倉時代(1185~1333)
●武家政権の時代。室町、戦国を合わせて中世と呼ぶ。
●封建社会。

室町時代
●足利氏による武家政権の時代。

平曲(平家琵琶)
・琵琶の伴奏で語る宗教的語り物。

能楽
・能と狂言からなる歌舞芸能。
・田楽、猿楽を母体に発展した。
・観阿弥、世阿弥父子により大成(室町時代)。
・演劇+舞踊+音楽=総合芸術


風姿花伝
・能楽の芸術論を述べた秘伝書。
・世阿弥著。

楽器
・筑紫箏(室町~安土桃山)
・三弦(唐)、三線(沖縄)、三味線(室町末期)。

筑紫箏
・善尊寺の僧、賢順大成。
・筝伴奏による歌曲。

賢順
・7歳で善尊寺の僧となり、筑紫箏を習得。
・箏伴奏の歌曲である筑紫箏を創案。

能(Noh-play)
・演劇、舞踊、音楽などの要素が渾然一体となった総合舞台芸術。
・観世、宝生、金春、金剛、喜多流。

種類
五番立:能の各曲を5種類の曲種に分類し、演能の組編成の基準とするもの。

音楽
謡
・能の声楽のこと。
・シテ、シテツレ、子方、ワキ、ワキツレ、アイ、地謡が独唱若しくは斉唱する。
・ヨワ吟、ツヨ吟の2種類がある。

狂言(Kyogen-play)
・猿楽の笑いの要素を洗練した科白劇。
・幕府の式楽となる(江戸時代)。




能の役職
立方
・役に扮して舞台に立つ。
・シテ(主役)、ワキ(相手役)、ツレ、ワキツレ(助演役)、アイ(物語進行状況説明役)

地謡方
・舞台右手に正座。
・謡の内、立方が歌わない部分を6~10人で斉唱。

囃子方
・舞台奥に着座。
・囃子を担当。

民謡の様式

八木節様式
追分様式
リズム
拍節的、明確。
非拍節的、不明確。
メリスマ(音を長く伸ばす)
少ない
多い
音域
狭い
広い
形態
斉唱
独唱
伴奏
太鼓、三味線
尺八

伴奏楽器

弦楽器
三味線(細、中、太)
三線(沖縄諸島、奄美諸島)
胡弓(北陸地方)
管楽器
尺八(追分)
篠笛(民謡、芸能)
打楽器
太鼓(締太鼓、大太鼓)
銅拍子(どびょうし)、摺(すり)鉦(がね)(金属製)
こきりこ、編木(びんざさら)

江戸時代の音楽(17C~19C)

江戸時代の音楽(17C~19C)
・鎖国による日本独自の文化の隆盛。
・雅楽は公家(朝廷)、能楽は武家(幕府)の式楽として定着。

式楽
・儀式に用いる額のこと。特に江戸幕府における能楽を指す。

三味線音楽
・人形浄瑠璃(文楽)や歌舞伎の発達とともに隆盛。
・歌いもの、語り物の別が有る。

語り物
・内容や歌詞の言葉に重点を置き、音楽的なリズムや拍節に囚われずに、日常の話し言葉に近い形で物語るもの。
・叙事的内容。(物語の内容、情景描写)
ex.義太夫節、清元節。

義太夫節
・竹本義太夫が創始した人形浄瑠璃(文楽)の音楽。
・歌舞伎でも用いられる⇒長唄(太棹三味線)。

清元節
・浄瑠璃の一流派で豊後節の一系統。
・江戸歌舞伎の舞踊音楽。

歌い物
・旋律やリズムが音楽的に流れることに重点を置いたもの。
・抒情詩(物悲しさ、短調的)
ex.地唄、長唄

地歌
・上方(京都)を中心とした盲人音楽家の専門芸として栄えた。
・生田流箏曲と結合して発達。

長唄
・歌舞伎の伴奏音楽。
・歌、三味線、鳴物(笛、小鼓、大鼓、太鼓)=四拍子により演奏される。


文楽
・義太夫節(語り物)を伴奏に用い、太夫、三味線、人形遣いによる人形劇。

歌舞伎音楽
・歌舞伎の音楽的要素の総称。
・傾く:流行の最先端。
音楽
・伴奏:長唄。
・出囃子(ではやし)(能管or篠笛、太鼓、小鼓、大鼓)⇒四拍子
・陰囃子(かげばやし)(下座音楽、黒御簾(くろみす)音楽)
・義太夫節(語り物)が入ることも有る。

箏曲
・三弦(三味線)、胡弓、尺八を伴うことが多い。
・八橋検校確立。
・生田流(地歌)、山田流(浄瑠璃音楽を摂取。河東節、一中節)。・箏を中心的な楽器とする音楽の総称。声楽を含むことが多い。
・地歌(上方盲人演奏家)との関連が強い。

尺八音楽(尺八楽)
・尺八を主要楽器として用いる音楽。
・普化宗(禅宗の一派、虚無僧専用の宗教音楽)

本曲
・尺八のみで演奏するために作曲されたもの。
種類
古典本曲;普化宗時代から伝承されている古典独奏曲の総称。

近代本曲
・都山流本局の出現以降の尺八独奏曲、重奏曲。
・中尾都山。

現代本曲
・昭和30年代からの新傾向現代様式による尺八独奏曲、重奏曲。

外曲

・尺八楽でないものを尺八で演奏するもの、尺八楽でないものに加わり合奏するもの。

平安時代の音楽(9~12C)

平安時代の音楽(9~12C)
雅楽
●日本の伝統的な舞踊の一種。
●宮内庁楽部で伝承される。
●次の三つの分類がある。
①歌舞(国風歌舞)ex.神楽、東遊、倭歌=全て在来音楽。
②唐楽or高麗楽を伴奏とする舞踊。舞楽という。
●唐楽伴奏での舞楽⇒左方の舞楽
●高麗楽伴奏での舞楽⇒右方の舞楽
音楽のみの唐楽→管弦
③催馬楽、朗詠⇒唐楽の楽器(管弦)を伴奏にした声楽。
●催馬楽(拍節的)、朗詠(非拍節的)
①②③いずれも平安時代に様式が整備された。

雅楽で使用する楽器
三管(笙、篳篥、龍笛)
三鼓(鞨鼓、釣太鼓、鉦鼓)
両弦(楽琵琶、楽箏)
※雅楽「越天楽」楽器の入り順
①龍笛②鞨鼓③鉦鼓④釣太鼓⑤笙⑥篳篥⑦楽琵琶⑧楽箏

宮内庁楽部(宮内庁式部職楽部)
●宮中の雅楽を伝承している機関。
●大宝1(701)年雅楽寮設置。
●平安時代中期(794~1192)楽所に改編。
●明治維新後、雅楽局、雅楽寮、雅楽課、雅楽部、楽部と改称。

舞楽:雅楽の中で舞が伴うもの
・左方(唐楽):赤系統
・右方(高麗楽):緑系統

世俗歌曲(歌物)
催馬楽
●雅楽の声楽曲の一種。平安時代、貴族の間で栄えた。拍節的。
●唐楽、高麗楽風の旋律に、日本の民謡や童謡の歌詞を当てはめたもの。
●歌のリーダー(句頭)の独唱に始まり、全員の拍節的な斉唱となる。
●伴奏楽器:龍笛、篳篥、笙、琵琶、箏、笏拍子=(三管+両弦+笏拍子)。
●現行の10曲ex.更衣、伊勢海、大芹。

朗詠
●和漢の詩文に旋律を付けたもの。庶民の間で栄えた。
●伴奏楽器:(三管)=笙、篳篥、横笛(龍笛)
●平安末期~鎌倉時代に隆盛。

今様歌
●「当世風」を意味する歌謡。
●平安時代中期~鎌倉時代にかけて隆盛。
●『梁塵秘抄』は今様歌集である。

声明
●仏教の法会儀式で僧侶が唱える声楽のこと。
●天台声明と真言声明の二大系統が有る。

梵讃
●サンスクリット語の声明。
●平安時代に日本語化が進められた。

漢讃
●声明の曲種の一つ。
●歌詞内容は仏、諸尊賛美。
●平安時代に日本語化が進められた。
●一字に長い旋律が当てられる。

和讃
●声明の曲種の一つ。
●日本語の仏教讃歌。

講式
●声明の曲種の一つ。
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トスティ50番の効用。

私の声楽の練習メニューは基本的に、ハミング、発声、歌曲の順に行う。 
しかし、先日は歌曲に取り組む前にトスティ50番を丁寧に歌った。 

すると歌曲を歌った際、声の伸びが非常にしなやかで、自然な柔らかい声を出すことが出来た。 
普段の声とは全然違う印象に正直驚いた。どこまでも遠くに伸びていくのである。 
何より響きが自然で透明感がある。乳白色から純粋無垢な透明になった感じがした。 

トスティ50番は、音程を正確に取る学習と無理の無い自然な発声を修得するために書かれた教本である。 
それ故、いかに美しく音程を密着させて自然に聴こえさせるかが最大の目的だ。 
となると大きな声を出すことではなく、フレーズの繋がりや音程の正確さに於いて神経を最大限に集中させなければならない。 
ここにトスティの意(遺)図がある。 

恐らく今までの私は、声を出す事が第一目的になり、自然な本来の自分の声が隠れてしまっていたのだろう。 

しかし前述の様に、私がいつもの自分と違う声を感じ取ったのは、トスティ50番を丁寧に歌うことで「声を出す」というより、「体を鳴らす」という感覚が掴めた為だ。大きい声でなくても、良く響いていれば「よく聴こえる」。 

これを感得したことは私にとって非常に大きなプラスとなった。 
今日も歌っているが、いつもより良く通り、響きが高い。それなのに使う力はいつもと比べて半分以下だ。 

私がクラリネットを和田先生に師事している時、「良い音を出すには体を鳴らす事だ」と言われた事がある。 
それは頭では解ったが、なかなか体現できなかった。体に力が入ってしまうのだ。かといって力を抜くと、音まで萎える。 
しかし、3ヶ月ほど掛けて力を抜く練習ばかりしているとクラリネットで見事に体現できた。スケールも曲も、低音から高音まで面白いほどよく響く。それでいて全くストレスがない。何故か運指もそれまでの倍ほどのスピードで正確に動く。それが、大学2回生の冬頃だった。 

私は声楽においても「体を鳴らす」という感覚が実感として理解できた。 
これから歌うことがまた一段と楽しくなるだろう。 

やはり、何事も継続は力なり。

2014年4月17日木曜日

古墳、飛鳥、奈良時代の音楽(5~8C)

日本音楽史
古墳、飛鳥、奈良時代の音楽(5~8C)
●アジア大陸から様々な音楽が伝来。
●朝鮮から伎楽、三韓楽(百済楽、新羅楽、高句麗楽)が伝来。
●中国(唐)から唐楽、林邑楽、渤海楽、声明、散楽が伝来。

散楽
●猿楽の前身。
●曲芸や手品の歌舞戯。

雅楽寮
●外来音楽と古代日本の音楽、舞踊を司る役所。
●大宝律令制定時(701年)には存在していた。

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