2012年3月12日月曜日

私家版-作曲家辞典 #2.レオニヌス

レオニヌス
Leoninus(Leonin)[仏]1150-1201頃、1163-90頃。

(人物)
12世紀ノートルダム楽派の代表的音楽家。初期多声音楽(アルス・アンティクア)の先駆的作曲家。応唱、昇階唱、アレルヤなどの典礼聖歌を2声のオルガヌム様式で作出。ex.Magnus liber organi

(作品):モテット
・《Magnus liber organi》(2声のオルガヌム形式の作品集)
・アレルヤ、キリストは我らに蘇りたもう(Alleluja! Pascha Nostrum Immolatus est Christus)
・喜びたまへ、乙女マリア(Gaude Maria Virgo)
・このところを作り給いしは神なり(Locus ist)
・地上のすべての国々は神の救いを見たり(Viderunt Omnes)

(用語)
モテット:motet(英)
13世紀ノートルダム楽派で成立した宗教的多声作品。新たな歌詞を加えたクラウスラの上声部の名称だったが、次第にこのような上声部を持つ楽曲全体を指すようになった。1516世紀以降のモテットは新しい意味を持つようになり、ミサに代わって宗教音楽の主要楽曲となる。

クラウスラ:Clausla(ラ)
13世紀ノートルダム楽派のオルガヌムのこと。明確な終止形を持つディスカントゥス(テノールのメリスマ部+他声の定量リズム的な動き)様式の楽句及びその楽曲。

2012年3月9日金曜日

私家版-作曲家辞典 #1.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
Hildegard von Bingen1098-1179

(人物)
・貴族出身、著述家(医学、薬学、聖人伝、書簡)
・ルーペルツベルク女子修道院長(女性)ex.神秘的原子体験の記述が有名。

(音楽)
・叙事詩・倫理劇(「オルド・ヴィルトゥム」(1150頃作曲)
・聖歌集(「シンフォニア・ハルモニエ114670頃作曲」)
ex.単旋律:豊かな創造性と黙示的言葉による自作の詩。
≠グレゴリオ聖歌の引用
=いくつかの旋律パターン、広い音域を自在に駆使。

(作品)
・「おお、青々とした小枝よ」O Viridissime Virga(Hymnus de S.Maria)
・「おお、永遠の力よ」(O Via Aeternitatis)
・「鳩はじっと見つめていた」(Columbu aspexsit (Sequenz de S. Maximino))
・「おお、エルサレム輝く都市」(O Jelusalem Aure Civitas(Sequenz))

用語
セクエンツィア
続唱。トロープスの一種。アレルヤ唱のユビルスに自由詩を音節的に付して生まれた楽曲。

トロープスtropus()
進句。9-13世紀グレゴリオ聖歌のメリスマ部に新たに挿入された歌詞のこと。トゥティロ(ザンクト・ガレンの修道士)の作か。トレント公会議(154563)で廃止。

2012年3月3日土曜日

デュファイ(Dufay)   アヴェ・レジーナ・チェロールム (Ave regina coelorum)

初期ルネサンスを代表するブルゴーニュ楽派の作曲家、デュファイのミサ。学生時代の合唱で歌ったらどんな演奏になっていただろう。きっと、恩師も気に入ってくださるような楽曲だろう。